【書評】肯定派も否定派も知らない、国歌「君が代」の意味と歴史

 

具体的には「歌う国歌から聴く国歌に変えてみたらどうかと提案する。歌いたい人は歌う。学校やスポーツなどの儀式で必要な場合、最低限「聴く」ことは求める。肯定論でも否定論でもない第三の道「運用論」である。いい落としどころだと思う。暗愚な文科省は聞く耳もたないと思うが。

どうしても「君が代」が嫌だという人は、求められても起立しないし、聴こうともしないだろう。それでもいいでしょう。オリンピックと「君が代」の関係は切っても切れない。そこでトリビア。日本が初めて金メダルを獲得したのは1928(昭和3)年のアムステルダム大会における、三段跳びの織田幹雄、競泳200m平泳ぎの鶴田義行である。主催者側は日本の金メダルの予想はしておらず、むろん「君が代演奏の準備もしていなかった。急遽演奏された「君が代」は、「さざれ石の」から始まりすぐ終わってしまったという。わたしは正しく歌えないので口ぱくになるが、「君が代」は歌うのも聴くのも大好きだ。

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock

 

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