ドン・キホーテの「マジカプレミアムナウ」はアマゾンの「プライムナウ」と比べて、対象商品の品数と今後の成長性において劣るといえます。そこで、配送時間を「プライムナウ」よりも2分短い58分に設定することで利便性を訴求し、配送料をより低額に抑えることで経済性を訴求する戦略を採用しました。アマゾンよりも優れていることをアピールしています。
両者は対象顧客がそれほど重ならないため、当初は激しい顧客の奪い合いは発生しないでしょう。それよりも、新しく脚光を浴びている「即時配送サービス」の分野で先進的な企業としてのイメージを確立する狙いがありそうです。この点においてアマゾンとドン・キホーテは激しく競っていくことでしょう。
果たしてどちらが、またはどの企業が「即時配送サービス」で覇権を握るのでしょうか。他の企業の参戦も十分考えられます。戦いの火蓋が切って落とされたといえそうです。
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