国民の4割が年金を払ってない、は本当なのか? 年金のプロが検証

 

というわけでちょっと話が逸れましたが、結局未納者の割合というのは、6,713万人に対して224万人という事で3.3%。という事は97%くらいは未納ではないんですね。

国民年金は冒頭に書いたように第1号被保険者、第2号被保険者、第3号被保険者までと分かれてはいますが、昭和61年4月から国民全員を国民年金に加入させたんです。

いくら、厚生年金に加入しているサラリーマンとか公務員であってもまず国民年金に同時加入している形なんですね(だからといって保険料は二重に支払っているわけじゃない)。国民年金に加入してる上で厚生年金が乗っかっている。

というわけで、国民年金保険料未納率の話をするんなら全体の話をしないといけないわけです(^^;;

国民年金納付率60%しかない! っていうのは、国民年金第1号被保険者の人達だけの事を言ってるんです。

にしてもなんか未納者が増えるとなんとなく年金財政がヤバくなりそうなイメージがもたれますが、未納の分は年金が支払われないだけの話なので年金財政を圧迫するようなものではありません

未納が増えると破綻するという心配は年金制度が破綻するというより未納者自身の生活が破綻しかねないといったところであります。未納が多すぎて保険料を支払った期間や金額が少なければそれだけ支払われる年金も少なくなるし、また、年金受給資格期間を満たさなければ本人に1円も支払われない

print
いま読まれてます

  • 国民の4割が年金を払ってない、は本当なのか? 年金のプロが検証
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け