国民の4割が年金を払ってない、は本当なのか? 年金のプロが検証

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巷では、「国民年金保険料納付率が60%しかない!」などという噂がまことしやかに囁かれています。もしそれが真実ならば、遅かれ早かれ年金制度そのものが破綻してしまうのではないでしょうか。無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』で著者のhirokiさんが、その噂の真偽について検証してくださっています。

よく年金保険料納付率が60%しかないっていわれるが、年金ヤバいんじゃないの!?

よく、だいぶ前からですがニュースとかウワサで国民年金保険料納付率が60%しかない! みたいな事が言われますよね。そしてまた破綻論や不安が世間を駆け巡る。納付率が60%って事は保険料を未納してる人が40%居るって事ですよね。これって本当なんでしょうか。

いつもこの話題を耳にしたり目にすると、またか…と思います。肝心な事言ってないから。結論から言うと95%以上の人は未納ではありません

まず、国民年金被保険者って3種類あるんですよ。

注意
人数は正確な数字が発表されてる平成26年度末状況でのを使っています。現在は若干異なっているかもしれませんがそんなに違いはないです。

国民年金保険料納付状況(厚生労働省)

まず自営業、フリーター、無職、学生等の国民年金第1号被保険者が1,742万人。で、会社員とか公務員が加入してる国民年金第2号被保険者が大体4,039万人。内訳はこんな感じ。

  • 会社員のような第1号厚生年金被保険者が約3,599万人。
  • 第2号厚生年金被保険者(国家公務員共済組合)が106万人。
  • 第3号厚生年金被保険者(地方公務員共済組合)が283万人。
  • 第4号厚生年金被保険者(私立学校共済組合)が52万人。
  • 国民年金第2号被保険者合計が4,039万人。

この会社員や公務員の4,000万人くらいの国民年金第2号被保険者は、会社が不正でもしない限り給与から強制的に厚生年金保険料が徴収されるから未納しようがない。会社の不正(保険料は社員から徴収したが会社が年金機構に納めてないとか)が無ければこの人達は保険料納付率は100%

で、国民年金第3号被保険者(第2号被保険者に扶養されている人)は932万人。第2号被保険者から扶養されてる第3号被保険者は、国民年金保険料を払わなくても国民年金保険料はちゃんと支払ったものとして扱われますが、この第3号被保険者の年金(基礎年金)の原資(基礎年金拠出金という)は第2号被保険者の保険料の中に含まれてるんですよ。

これらの人数合わせると、1,742万人+4,039万人+932万人=6,713万人。

もし、単純に納付率が60%っていうなら、6,713万人×60%=4,027万人ちょっとで2,685万人くらい未納みたいな話になっちゃう。という事は表面だけ見たら未納率40%っていう事でもありますね。

でも違う全く違う

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