物を一切持たない生活。話題のミニマリストが一般的に流行らない理由

 

で! それじゃあ一般人はどうするのか?

ミニマリストさんたちは、自分の人生に必要なものがよく解っているんです。だから、それ以外のものを容赦なく排除できるんですよ。逆に言えば、もしあなたが断捨離で何かを捨てられないというのは「選び切れていない」ということでもあるんです。

ミニマリストたちには、こういう曖昧な選び切れなさが無い(●_●)んですよ。痛いほどのクリアさで、自分の人生に必要なことがなにかを理解しているんです。それを大切だと思えば思うほど、「他のモノなんてどーでもいい」ってことになるんです。だから捨てられるんですよ。

こうしたクリアさが生活を取り巻くすべてのモノに対して向けられたときミニマリストになれるのです。繰り返しますが、問い直されるべきは断捨離や片付けのスキルではなく、自分の価値観をハッキリさせることです。溢れかえるモノと情報の中で、自分自身の幸せを見つめる必要があるんです。

と、ここまで書いて別のお話をしましょう。あなたはミニマリストに憧れるでしょうか。自分の価値観を知り尽くし、最小限のモノでシンプルに暮らし、片付けや掃除もラクラク。うん、ステキですよね。

ただ、私としては、オススメしません(^^)d

だって、厳しすぎるんだもん。自分とモノに対して。もう少しテキトーでもいいじゃん。ムダで使えなくって眺めているだけのモノがちょっとくらい部屋にあったっていいじゃん。…って感じちゃうからですよ。

おそらくですが、ミニマリストになれるにはある程度の才能というか資質が要るんじゃないかと思います。それは真逆のパターンを見れば分かります。片付けが下手だという人は多いものですが、だからといって大半の方は汚部屋までは行きつきません。モノに振り回されてモノに埋まるほどになるには、なにかが過度になることが必要なんです(必要って、ここでは変な言葉だけど)。

その意味で、汚部屋と真逆のミニマリストにも、ある種の潔癖さ徹底さが必要で一般の人間は、憧れちゃうけど誰でもがなれるもんじゃないんだと思います。

物欲と生活を制する存在、ミニマリスト。フツーの人は、テキトーに憧れてテキトーにミニマリましょう

image by: Shutterstock.com

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【著者】 真井花(まないはな) 【発行周期】 週3回(月水金)刊

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