あずきバーの固さの余波は他にも広がっています。玩具などの製造・販売を行うタカラトミーアーツは、井村屋あずきバー専用かき氷機を6月に発売を予定しています。「固いなら 削ってみせよう あずきバー」とジョークを効かせたキャッチコピーで、あずきバーの固さを前面に押し出してアピールしています。
ついにこの時が来ました!
【固いなら 削ってみせよう あずきバー】
あの「あずきバー」をふわっふわのかき氷にできる『おかしなかき氷 井村屋あずきバー』6月29日発売決定!
削れるまでの道のりは長かった…。挑戦の軌跡をご覧ください!https://t.co/CNlgaOVdSz pic.twitter.com/NBWpHfHbxG— タカラトミーアーツ広報 (@tartsPR) 2017年5月22日
固すぎるあずきバーを削ることは困難を極めたと言います。試作の第1号機では半分しか削ることができませんでした。第5号機まで開発するも完全に削ることができず、全て失敗に終わっています。第6号機でようやく1本全てを削ることに成功しました。
このかき氷機が話題になることであずきバーの売り上げは大きく伸びるはずです。これは井村屋にとっても想定外のことでしょう。
今は何がきっかけでヒットするのかがわからない時代です。そこで井村屋は、本来はあずきバーの商品としての本質とは関係がない「固さ」という点に着目し、SNSなどで発信し、コラボ企画を打ち出すなどしてアピールしていきました。このことが功を奏し、想定外の成功の芽を生み出すことに成功しました。これも逆転の発想ならではといえるでしょう。
「やわもちアイス」と「あずきバー」のヒットで、井村屋の業績はしばらく右肩上がりで成長していきそうです。
image by: 井村屋ホームページ
『女子大生のハンバーガー店経営物語』
(クリエイションコンサルティング)