なぜ高級住宅街が空き家になり、都心のタワマンに人が集まるのか?

shutterstock_460332151
 

これまで「田園調布に忍び寄るゴーストタウン危機。セレブ住宅街の辛い現実」「ゴーストタウン化する大都市郊外。かつて憧れの高級住宅街の末路」と2回に渡り、我が国を襲う深刻な空き家問題について記されてきた無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』の著者・廣田信子さん。今回の記事では、住宅供給数のコントロールをしてこなかった政府を批判するとともに、今後日本の空き家問題がどう展開していくかについて考察しています。

住まいに関する価値観も常に変化している

こんにちは! 廣田信子です。

我が国の都市計画は都市の成長や住宅数のコントロールとは無関係につくられます。

もともと戦争でたくさんの人が亡くなり、戦後のベビーブームで急激に人口が増加したことによって、日本の人口ピラミッドは、いびつな形にならざるを得ませんでした。

団塊の時代、団塊ジュニアの時代が、家を持つ時期、急激に住宅の需要が増える、そのピーク時に合わせて住宅を供給していると、どうしても、住宅は過剰供給になってしまいます。しかも、供給側は、常に住宅を一次購入する家族の平均パターン夫婦に子供が2人の4人家族をモデルにしてきました。

そして、「ゴーストタウン化する大都市郊外。かつて憧れの高級住宅街の末路」の通り、30年~40年前は、専業主婦が家にいることが前提の住宅が多数供給されています。

また、当時はまだいずれは高齢の親を自宅に引き取って面倒を見るというのもごく普通の社会通念で、そのときに使える和室が1階にある住宅も平均モデルでした。

その後、家族の形態が大きく変化し、1950年代に、一世帯当たりの員数は5人でしたが、1961年には4人を切り、1992年にはとうとう3人を切り、2015年には2.49人と2.5人を切っています。

印刷する

人気のオススメ記事

  • なぜ高級住宅街が空き家になり、都心のタワマンに人が集まるのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け
  • ついでに読みたい