なぜ高級住宅街が空き家になり、都心のタワマンに人が集まるのか?

 

人は、なかなか今の価値観を変えることができないけど、どうしようもない状況になれば、それなりの知恵も出て、新たな価値観の芽も育ちます。時代は流れているのです。30年前に今を想像できなかったように、20年後は、今とは全く違う価値感の社会になっているかもしれません。

働き方改革で、休みが増え、家庭生活を大事にする文化が根付き、同時に、IT社会がさらに進化し、在宅勤務が進み、都心のオフィスに通勤する必要がなくなったら、人は、また、郊外のゆったりした住環境を求めるかもしれません。

また、人口減少社会を支えるために、制約のある中でも、すでに多くの外国人労働者が働いています。今後、もっともっと増えることでしょう。そうすれば、彼らの住宅が必要になります。都心に近い比較的家賃が安い賃貸マンションの需要が減ることはないと思います。

じゃあ、都心のタワーマンションはというと、民泊を積極的に受け入れることで、別の意味での価値を生んでいるかもしれません。もっと、根本的なところで、人の幸福感の源が、「自分が所有すること」から「人と分かち合うこと」に変わっていたら、まったく別の世界が、そこに展開しているかもしれません。

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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