世界のアメリカ離れが加速。中国からもナメられ始めたトランプ外交

 

トランプ政権崩壊はいつか?

米国内でも「ロシアゲートでの弾劾が進むことになる。特にターゲットはクシュナー上級顧問である。中国からの賄賂で外交政策が全般的におかしいのは、米国の外交専門家が見ても明らかである。

クシュナー氏を排除しないと、世界の民主主義国が困る状態なのは、5月連休中に日本の安全保障・外交系議員たちが中国優遇の米国政策を止めてほしいしたことでもわかり、米国の国を売る行為を、為政者として許すことができないからである。

そして、2018年予算教書は、共和党でも大きな勢力を持つフリーダム・コーカスの希望の方向であり、予算削減で大幅減税を行うことである。共和党の支持を得て、弾劾を逃れようとしている。しかし、この予算は議会を通るはずがない。これほど米国民を苦しめる予算もない。

トランプ大統領がCIAやFBIなどが世界的ネットで集めた機密情報をロシアに漏らしたことで、英国の機密情報をFBIの要員がメディアに漏らし、英国は米国に機密情報を提供しないとした。トランプ大統領が規範を無視したことで、政府職員も規範を無視し始めている。また、コミーFBI長官を辞めさせたが、次の候補は辞退して決まらない。このようにトランプ政権は崩壊過程にある。

私は、短期的には弾劾は難しいと思うが、クシュナー氏の辞任はあり得るとみる。このクシュナー氏の企業が米国の権力を利用して中国でのビジネスで不当で大きな収益を上げることは、許してはいけないことだからである。

バノン氏が復権することになるが、クシュナー氏より外交政策にも戦略性を感じるし、少なくとも中国から賄賂を受け取ることはない。中国に対する態度もより強いはずであり、日本にとってはクシュナー氏より良いはずである。もちろん、米国第一主義になり、その面では、厳しいかもしれないが、クシュナー氏より規範があるだけ良いと思う。米国のことを真に思って政治をすることは確かであるからだ。

しかし、この状況下でも米国の株価が上昇している。米国の投資家は楽観主義者が多いが、その理由はトランプ大統領が辞任して、ペンス副大統領が大統領になれば米国経済はよりよくなるという期待感からである。しかし、この投資家の楽観主義を心配して、イエレンFRB議長は、6月の利上げに踏み切ることになる。この利上げで株価を抑え込み、バブル形成を押さえたいようだ。

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