【書評】40からの記憶術はやり方を変えるとうまくいく

 

ポイントを、さっそくチェックしてみましょう。

大事なことを覚えておくためには、思い出すときにキーワードに基づいて必要な記憶にたどり着けるよう、余計な記憶を詰め込みすぎないこと、つまり、脳に「空き容量」をつくっておくことが重要

脳に「空き容量」をつくるには、「頭」の中の記憶を、「体」の記憶に変換させましょう

脳の中では動作が順番通りに記憶されるので、覚えるときには、一連の動作を最初から最後まで通しで練習することがポイント

私たちの脳は、生まれたときは、おもに脳の中心部分である「脳幹」や「大脳辺縁系」が働き、成長とともに、その周辺部分である「大脳皮質」が発達していきます。この中心部分にある脳幹や大脳辺縁系が「体の記憶」をおもに担い、大脳皮質が「頭の記憶」を担っています。この大脳皮質の発達のピークは10代後半。一般的に、「頭の記憶」のピークも10代後半です。この年代では、脳の発達に伴い記憶の容量が拡大していくので、丸暗記であっても、どんどん覚えることができます。その後は、徐々に神経細胞が減る割合が多くなり、機能が衰えていきます。そして高齢になると、再び脳の中心部分である脳幹や大脳辺縁系の働きが主体になって、子どもの頃のように戻っていきます

「書いて忘れる」という作業は、脳が次の課題にすみやかに移る助けになるのです。脳は、頭に浮かんだことを忘れないように保持すると、たくさんのエネルギーを消費します

イヤな記憶は「上書き修正」する──いつまでも過去の自分にとらわれない

イヤなことばかり思い出したら「頭を冷やして」眠る

1日のうちでもっとも記憶力が鋭敏なのが、起床から3時間後10時間後です。6時に起床する生活ならば、9時と16時になります

1日に2回、私たちの脳がミスを犯しやすい時間があります。それは、起床から8時間後22時間後。6時起床の場合であれば、14時と朝方の4時です

本来、集中して作業をするはずのデスクで、お茶を飲んだり、お菓子を食べるなど、作業とは関係ないことをすると、脳はそれを記憶してしまいます

空腹のほうが記憶力が向上する

噛むことは記憶力向上に必須

なかでも、ビジネスパーソンにとって見逃せないのは、以下の記述。これがわかるだけでも、本書を読む価値があると思います。

1日のうちでもっとも記憶力が鋭敏なのが、起床から3時間後と10時間後です。6時に起床する生活ならば、9時と16時になります

1日に2回、私たちの脳がミスを犯しやすい時間があります。それは、起床から8時間後22時間後。6時起床の場合であれば、14時と朝方の4時です

ほかにも、40代から記憶力を高めるためのポイントが満載の1冊です。

ぜひ読んでみてください。

image by:Shutterstock

 

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著者はAmazon.co.jp立ち上げに参画した元バイヤー。現在でも、多数のメディアで連載を抱える土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介する無料メルマガ。毎日発行。
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