『セックス・アンド・ザ・シティ』はNYの町おこしPVですよね?

 

次に、人種分布図的に考察します。

彼女たち(主人公の4人)は、おそらくスコティッシュ系か、アイリッシュ系、ユダヤ系のコケージョン。

もし、人種差別というものが、人種カースト制度というものがまだ存在するのであれば(てか、実際存在するけど)彼女たちは稀に見るアッパークラスの人種になります。そのピラミッドの一番上の上

特に彼女たちの職業は、コラムニストであったり、法律事務所のパートナーであったり、上流階級のトップクラス。

人種的に、と、職業的に、とを掛け合わし計算すると、わずか0.006%のステータスの人たちになるそうです。20万人にひとり(笑)

もちろんこの街は他の19万9999人で形成されています。NYに旅行で来ても、この20万にひとりの人とはおそらくスレ違うこともできない。まず観光客の行く場所には絶対いない。

もちろん「セックス・アンド・ザ・シティ」の聖地巡礼ツアーにエントリーされている「実際に撮影で使われたカフェにも絶対いません

あ。 誤解しないでくださいね。ドラマが好きで、そのロケ現場に見学に行く、とか、ドラマの中の生活スタイルを真似るという感覚を決してイヂってるわけではありません。むしろ、僕も全然“そっち派”です。めちゃくちゃわかる、というか僕自身がモロそんな人間です。

ブラッド・ピットがあの映画でしてたサングラスをわざわざネットで買ったり(笑)、トム・クルーズがあの映画でしていた時計を買い求めたり(笑)、実際、映画「トップガン」の撮影舞台となったサンディエゴのミラマー基地には渡米して、スグに巡礼したし(笑)、まったくもって、聖地巡礼ミーハーツアーが大好きな人間です(ハート)。僕の場合はドラマではないけれど、映画に影響されまくる側のタイプです。

ただ、ブラピのしていた時計をしてもブラピになれないように、あのドラマを観て本当のニューヨークがわかったような気になるのは絶対違うよ、という話なだけです。

そして、あのドラマはHBOというテレビ局が制作しているのですが、実はNY市から、HBOにはお金が出ています。

つまり、どういうことか。街をあげての世界的町おこしプロモーションビデオ、の側面もある、ということです。

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