油断していたら日本はあかん。本田圭佑がカンボジアで感じた「伸び代」

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来季のEL出場権獲得を決定づけるゴールを置き土産に、ミランからの退団を発表した本田圭佑。

その本田が、シーズンオフやブレイク期間を利用して世界各国を強行スケジュールで飛び回るビジネスツアーに密着する、本田の有料メルマガ「本田圭佑『CHANGE THE WORLD』」の人気コーナー、「密着“本田圭佑ビジネスツアー”」。

第一回二回三回四回と、台湾でのサッカークリニック(スクール)の様子や、小籠包を食べながら語ったビジネス論、睡眠論などをご紹介してきましたが、本田はついに今回二カ国目となるカンボジアへ向けて出発しました。今回も、MAG2 NEWSではその内容の一部を特別に公開いたします。

本田圭佑自身が取り組む教育事業活動や各国でどんな動きをしているのか、いままで明かされることがなかったツアーの様子やビジネスマン本田圭佑の姿を、本人の名言とともにご紹介します。

2016年初夏、台湾に別れを告げた本田は、いよいよ二カ国目となるカンボジアの首都プノンペンに到着。ここでも本田は何を感じ、何を語ったのでしょうか?

密着“本田圭佑ビジネスツアー” in カンボジア Vol.1

そもそも今回のプノンペン訪問は、日本代表がW杯2次予選でカンボジアと対戦した際、本田とカンボジアサッカー連盟の副会長が知り合ったことがきっかけ。副会長はミラノまで試合観戦に行って交友を深め、意気投合して訪問が実現したそうです。

本田を待っていたのは、驚くほどの「国賓待遇」でした。

同サッカー連盟会長が軍警察のナンバー2ということもあり、乗り込んだ車を白バイがサイレン鳴らして先導。大きな交差点では、あらかじめ白バイが待機して、無線で連絡を取って交通規制をするというVIP対応ぶり。高級鉄板焼き料理の歓待を受けたあとは、地元メディア向けの撮影会も。さらに市内の中学校では演奏隊が出迎え、もみくちゃにされながらグラウンドを見学した後は教室でスピーチを行いました。

 

「我々は日本に約60のサッカースクールを持っている。ぜひカンボジアにも、サッカースクールをつくりたい」

 

帰りにも子ども達に再びもみくちゃにされ、急いで車へ乗り込んで「公式行事」を無事に終えた本田は、宿泊先のホテルでやっと一息。ここまでの「国賓待遇」は、どうやらカンボジアの協会側のサプライズだったようです。

 

- 失礼ながら、こんなに人気があるとは。

「人気なんかな? まあ、台湾に比べたらありますよね。
カンボジアのサッカー熱が高まっていることを象徴しているんでしょう。そういう意味では、我々の会社としての活動を、カンボジアが大いに使ってくれたらいいなと思います。

俺は何もいらないから。俺が死んだあとに俺の銅像をカンボジアでつくってくれれば」

 

と、ここでも冗談めかしながら、カンボジアにおける後進の指導への可能性を感じた本田圭佑。

 

- 今日来て感じたのは、あらためて現役でくる意味があるなと。現役じゃないとこの騒動は引き起こせないと思う。

「そうね。インザーギやセードルフが来ても、こうはならんかもね。

現役の選手ってやっぱりオフに休むんですよね。休むから、こういうことがなかなか実現できない。

僕の場合、やりたいこととしてやっているし、できるだけ多くの国に行きたい。

カンボジアいいね。別荘を買おうかな」

 

- そんなに良かった?

「俺、あんまり日本の昭和を知らないですけど、古い映画とかを見ていると、たとえば三丁目の夕日、あれの雰囲気がカンボジアにありますよ。

各場所でバイクを修理しているみたいな。あと駄菓子屋だらけ。でもみんな忙しくしている。カンボジアの子供たちから感じた目は、おそらく昔の日本の子供たちは持っていたんじゃないかと思います。今の日本が悪いと言っているわけではなくて、現時点で成長率が高いのはカンボジアだと。

油断していたら日本はあかんし、日本はまだまだ上を目指さなあかん。とにかくカンボジアはサッカーも経済もどんどん伸びて行きますよ」

 

カンボジアの街並みから、「日本の昭和」を感じたという本田。それだけでなく、サッカーにも経済にも、日本以上に「伸び代」を感じたようです。

息をつく間も無く、本田は夜の酒宴の会場となる石焼ステーキの店へ。

「カンボジアの未来に乾杯!」

本田が音頭を取り、現地のサッカー関係者らと乾杯。その直後、周囲は本田圭佑の「決断」に驚かされることになります。

 

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