ちなみに、私がもしアマゾンジャパンで生鮮食料品ビジネスを立ち上げる担当者であったなら、たぶん、コンビニチェーンの一つを買収することを提案すると思います。アマゾンと日本のコンビニが組めば、それこそコンビニを人々にとっての「冷蔵庫の代わり」にしてしまうことすら可能だからです。
さらに、コンビニチェーンを持てば、宅配のコストを大きく下げることも可能だし、プライムメンバーの数を増やすことにも大きく貢献できると思います。
いずれにせよ、今回の買収により、生鮮食料品の流通に大変化が訪れることは確実になりました。私が4年ほど前にここに書いた「アマゾンはいつの日か、世界のGNPの数パーセントを担うことになる」という予測が、まさに現実のものになりつつあるのです。
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