【英☆英語の驚き3】 標準語を話す人は3%しかいない
今回私が学んできたセミナーは、イギリス英語の発音関連の書籍でも有名な小川直樹さんのセミナーでした。
驚きポイントは数え切れないほどあったのですが、その中でも最も衝撃的で最も納得したのが、イギリス英語の容認発音(=Received Pronunciation:RP)を話すのは、イングランド人口5300万人のうち、3〜5%しかいない、ということでした。
つまり、観光やお仕事でロンドンに行っても、そこで出くわす人のうち私達が普段聞いているイギリス英語の音で話す人はわずか数人で、道を尋ねたり、ちょっとした会話をしたりする相手は、この3〜5%以外の人の方が圧倒的に多い。ということなんですね。
このお話、日本に置き換えて考えてみると更にイメージしやすくなります。
例えば、東京に住んでいるからと言ってNHKのアナウンサーが喋るような、標準的な日本語で話す人はほとんどいませんよね。
東京に生まれて東京で育った人であっても、「標準」とされている日本語の音で話しているかというと、そんな人はなかなかいないんじゃないかなぁ…?と思います。
TOEICなんかのリスニングテストで流れてくるイギリス英語はバッチリ聞き取れるのに、イギリス人と英会話すると、かなり苦戦してしまう。
スコットランドやウェールズ、北アイルランドではなく、イングランドの人と話しているのに、それでも聞き取りづらい。
なぜ・・・と、ずっとモヤッとしていたのですが、そもそも標準を話す人が少なすぎる。と同時に、それ以外の訛りが多すぎる。ということが理由でした。
そしてそんなことに気づくと、少し気持ちが軽くなったような気がしました。聞き取れない、どうしよう。きっと、自分の力不足だなぁ。と、ちょっとかなしく思っていたのですが、こんなにも種類がたくさんある、しかも標準を話す人がほとんどいないなんて。・・・なぁんだ、じゃぁ完ペキに聞けなくてもしょうがないね!と、少し自分に甘くなれました。
疑問文でも上から下に読むこと。そして母音が縮まること。
こういった特徴をきちんと知ったことは、わけもわからずマネしたりひたすら長時間聞いたりするしかなかった試行錯誤の独自トレーニング法に答えをくれました。
音の仕組みを知ることは、肩に力の入ったトレーニングをいとも簡単にラクに楽しく変えてくれるんですね。改めて「音は大事だなぁ」と感じた最近の出来事でした。
知らないとマネするしかないし、マネというのは非常に曖昧です。モノマネが上手い人でも、合っているのか合っていないのか判断ができないし、マネは苦手、という人の場合はとても辛いことです。
でも仕組みというか、カラクリを知っていれば気持ちに余裕もできるし、やり方もわかるので練習がどんどん楽しくなります。
私もまだまだ発音トレーニング中ですが、今回学んだことを元に、もっともっと練習を重ねてうまくなりたいと感じました!
最後に、ですが「◯◯英語」というのは、あまり気にしなくても良い問題なのかもしれません。
さんざん「イギリス英語」と言ってきたのにすみません☆
ユッキーの日本語、ユッキーの英語。
があるように、人それぞれの日本語・英語があります。
・伸ばして喋るクセのある人、
・なんだか「サ行」が上手くしゃべれない人、
・滑舌が悪いけど、それが可愛いと言われている人
全部、個性です。
「あの人の英語、聞き取りづらい」
「イギリス英語、難しい」
「インド英語はクセが強い」
・・・とか
よく耳にすることもあるし、私も、言ってしまいそうになる時がありました。でもよく考えると、“難しい、聞き取りづらい”というのには必ず、理由があるんですね!しかもその理由は、カラクリを知ってみると、かなりわかりやすい理由だったりします。
聞けない、難しい!と感じて耳を閉じてしまうのではなく、“自分はまだカラクリを知らないだけだ”という考え方に変えてみると、何だか気も楽になるし、どんな英語でもどんとこいという強い気分になれます。
…と、ごくごく最近、そんなことを考えています^^今日もこんなところまでお付き合いいただき、
ありがとうございました!
苦戦しつつ読んだ私の、イギリス英語。
よかったら聞いてください♪↓
こちらのリンクから。
(※通常読み(アメリカ英語寄り)の後にイギリス英語の発音で読んでいます)
話すべきか迷った、イギリス英語のお話でしたが楽しく読んでいただけましたか?
それではまた、お会いしましょう!
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