ちなみに、この手の新たなビジネスを「ビジネス・イノベーション」とはやし立てる人がいますが、単なる斬新さだけでなく、「何のためにそのビジネスが作られたのか」を見て判断すべきです。
メルカリやUberは「消費者にとって役にたつサービスを提供すること」に主眼を置いているので、列記とした「ビジネス・イノベーション」ですが、CASHは「当座のお金に困った人たちから金利を巻き上げる」ことに主眼を置いた高利貸しビジネスであり、その間にはとても大きなギャップがあります。
CASHが本気で「消費者にとって役にたつサービスを提供すること」に主眼を置いているのであれば、堂々と質屋としての営業許可を取り、「テクノロジーを使って、品物を店に預けなくてもお金が借りられる画期的な質屋」としてビジネス・イノベーションを起すべきです。
(中島聡『週刊 Life is beautiful』より一部抜粋、毎月必ず読みたい方はご登録ください。初月無料です)
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