帰国した日野原先生を、1,000人を超す人たちからのお見舞いやお花が待っていた。その礼状に奥さまが書き添えられた。
いつの日か、いづこの場所かで、どなたかにこの受けました大きなお恵みの一部でもお返し出来ればと願っております。
この言葉が日野原先生第二の人生の指針となった。
昨年末、NHKテレビで日野原先生のドキュメンタリー番組が放映された。インフルエンザで39度の熱がありながら、子供たちとの約束だから、と地方講演に向かわれる姿をテレビは映し出していた。その先生が作られた俳句がある。
100歳は ゴールではなく 関所だよ
人生の順逆にほほえみを持って立ち向かわんとする姿が、この句に表れている。
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