奈良、鎌倉に続く、日本で三番目に大きい大仏は東京都にあった

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「大仏」といえば、奈良の大仏や鎌倉大仏が有名ですよね。初め当たり前の話かと思ってしまったので、実は、日本でも有数の大仏が東京23区の板橋区にあることはご存知でしょうか? 東京都板橋区にある乗蓮寺には、高さ13メートルの巨大な大仏があるそうなのです。まだ築40年足らずの新しい大仏ゆえに知名度では劣りますが、精悍な顔立ちから「イケメン大仏」として人気なのだとか。早速現地に観に行ってみました!

都内最大級?板橋区乗蓮寺の東京大仏を観に行こう!

日本には、数多くの“大仏”と呼ばれる仏像が存在します。そんな大仏の中で有名なものと言えば、奈良県にある東大寺の大仏(通称:奈良の大仏)や、神奈川県の鎌倉にある高徳院の大仏(通称:鎌倉の大仏)の他、最近では、日本一の大きさを誇る大仏として、茨城県牛久市の牛久阿弥陀大仏(通称:牛久大仏)などが挙げられるのではないでしょうか。

閻魔殿。奥に閻魔像が鎮座しています。

そんな数ある大仏の中で、青銅製鋳造の阿弥陀如来坐像というカテゴリーにおいて、日本で3番目に大きな大仏が、東京23区内に存在していることをご存知でしょうか? 恥ずかしながら私は全く知らなかったので、この事実にかなり驚きました。よく調べてみると、座っている状態で3番目に大きい大仏とのこと。その大仏の名称が、”東京大仏”です。かなり直球な名称なのですが、あまり聞いた事がなかったのが不思議でなりません。

前門です。8時から16時までが開門時間です。

そんな東京大仏が存在するのは、東京都板橋区にある浄土宗のお寺、乗蓮寺です。乗蓮寺は、都営三田線の西高島平駅から徒歩約20分、東武東上線の下赤塚駅から徒歩約25分の場所にあります。近隣には、公園や美術館、郷土資料館などがある緑豊かな土地です。乗蓮寺へ入って行く道が少々分かり辛く、車などで訪れる際には、うっかり通り過ぎてしまわないように注意が必要です。

歴史を感じる仁王門。でもちょっと普通の仁王門と違う?!

さて、乗蓮寺ですが、前門の手前右側に、閻魔像が鎮座する閻魔殿があります。閻魔様に一礼をして前門を抜けて階段を上ります。ところでこちらのお寺、お寺の紋“寺紋”に三つ葉葵の紋が使われている事に気付きましたか?

通常、浄土宗のお寺では、宗紋として月影杏葉(つきかげぎょうよう)が使われているのですが、乗蓮寺では、三つ葉葵が使われているのです。その理由は乗蓮寺が、かの徳川家康から十石(約1万m2)の朱印地(寺院として保証された土地)が寄進(寄付)された格式ある寺院だからだと思われます。

多聞天尊像。四天王の1人(毘沙門天)として知られていますね

広目天尊像。こちらも四天王の1人ですね。色彩豊かな像ですね

 

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