また戦争に近づく世界
私は、意識してアメリカのテレビを見ていました。トランプに「フェイクニュース」とバカにされるCNNでさえ、「北朝鮮がグアムを攻撃すると警告した」と、大々的に報じていた。「ずっとこの話ばかり」という感じでした。「米軍は、北朝鮮のどこを空爆するのか?」という話も、ニュースで解説されています。
「北がグアムにミサイルを撃つ」。この報道に接したアメリカ国民は、おそらく「戦争は不可避だ」と考えるでしょう。アメリカは、新世紀に入ってから
- アフガニスタン戦争
- イラク戦争
- リビア戦争
- IS空爆
をしています。日本人と違って、「戦争慣れ」している。つまり、「戦争アレルギー」がない。しかも、今回の場合、「大量破壊兵器がなかったイラクを攻めた」「インチキ戦争」とは違う。北朝鮮は、アメリカにとって「リアルな脅威」である。というわけで、今月の世論調査では、「北朝鮮攻撃支持」がかなり増加することでしょう。トランプは、勇気を得て、戦争に向かっていきます。
対立が激化していく中で、「戦争が始まれば、韓国人が100万人犠牲になる」といった話、アメリカではあまり聞かれなくなってきました。「アメリカ・ファースト」。アメリカが危機にさらされている時に、韓国のことは構っていられないということですね。
誰も戦争を望みませんが、「後戻りできないポイント」にアメリカも北朝鮮も向かっているようです。