どうやったら、店で鳴く「閑古鳥」を黙らせることができるのか?

 

さて、ここからが「強みを伸ばす」ということにもなるのですが、見つけ出した「自店が勝てる点をさらに深める、あるいは、さらに外に対してアピールするのです。

例えば、居酒屋を経営している店であれば、店舗構造の視点で、席数が周りの店よりも大型で他店よりも1.5倍から2倍ぐらいの席数を持つ店であるならば、それをさらに深めるのです。

今の時代、なかなか大口の宴会を獲得するのは難しいですが、忘年会シーズンや会社の何かの打ち上げなどで、大人数で利用することはあるはず。そこで、「大人数を収容できる」という部分に脚光を当て、無料情報誌などに、「●●人以上の宴会なら当店へ」と大人数の宴会なら自店へ、というように「宴会に特化した店」としてブランド作りをするのです。

宴会にこだわるわけですから、お客様が宴会をする際に使い勝手のいい準備をすることにもこだわったりします。例えば、送別会の利用の際には、店側が花束を用意してあげるなど、お客様が準備してもらえるとうれしいことを店側が準備するのです。

このようにひとつのことに徹底的にこだわることが、「強みを伸ばす」ということなのです。ただ単に「強みを伸ばす」と言っても、具体的にどう強みを見つけ出し、どう伸ばせばいいのかなかなか難しいものです。しかし、上述したような視点から、店を分析していけば、意外に自分のお店の良さを再認識することができます。

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