中学生のドラマーに往復ビンタ。日野皓正氏の「制裁」が壊したもの

 

日野氏の今回の行動は、そうしたジャズ音楽全体の中で、ドラムスの持っている特殊な立ち位置、メロディアスな他の楽器との緊張感があり、それゆえにお互いが創造のマジックを享受できる魔法の関係というものを、壊してしまったように思います。

音楽の魔法は、その場で壊されただけでなく、フュージョン系の「ドラムスは静かにリズムを刻んでいればいい的な偏見に大きな顔をさせることで、より社会的にも壊されてしまったと言って良いのではないでしょうか。

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東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは第1~第4火曜日配信。

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