大阪港に近く、USJへのアクセスにも便利な弁天町。ここに、これまでの日本の宿泊施設とは一線を画す新しいホテル「HOTEL SHE,OSAKA」が9月1日にオープンしました。なんと経営者は若干21歳の東大の学生!「ソーシャルホテル」をコンセプトに掲げ、「ホテルそのものが旅の目的になる」ホテルとして、旅先での人やモノをつなぐことを意識し、旅の満足度を高める仕掛けを用意しています。今回、オープン前の試泊レセプションに参加してきました。
ホテルも「ジャケ買い」の時代に

音楽を好きな人なら一度は経験があるであろう「ジャケ買い」。中身を知らなくても、ジャケットの雰囲気を見た印象でCDやレコードを買うことをジャケ買いといいます。
ホテルの詳細はわからないけれど、とにかくここに泊まってみたい、そう思わせるホテルというニュアンスなのでしょう。オーナーの龍崎翔子さんは「ジャケ買いされるホテル」という表現で、「ソーシャルホテル」の特徴を表現しています。

現役女子大生のオーナー、龍崎さん
ところで「ソーシャルホテル」とは?
最初は北海道で、ペンション風の宿泊施設から始めたというオーナーの龍崎さん。
その北海道のペンションは客室数が少ないことから、お客さんとスタッフとの距離が近かったそうです。スキーのための長期滞在客が多かったので、自然とお客さん同士で仲が良くなることも多く、旅先でのお客さん同士の交流が、旅の満足度を高めることに気づいた龍崎さんは、2件目に手掛ける「HOTEL SHE,KYOTO」で「ソーシャルホテル」をコンセプトに打ち出し、気付きを確信に変えました。
旅先での出会いや交流を生み出すという、今までのホテルになかった新しい価値観を「ソーシャルホテル」という言葉で表現しています。龍崎さんが出がける事業の中では4件目となる今回、「ソーシャルホテル」のコンセプトを余すことなく表現する宿泊施設として、満をじしてオープンしたのが、「HOTEL SHE,OSAKA」なのです。

泊まってみたいと思わせる、スタイリッシュなロビー
原体験は「ラスベガス」から
非日常を楽しむのが旅の醍醐味であるにも関わらず、なぜホテルはどれも同じなのか。
その疑問を感じたのは龍崎さんが小学校5年生のころ。アメリカ東部から西部への横断旅行の際、様々な街で宿泊したホテルが似通っていたことに不満を感じた龍崎さんは、ラスベガスで個性あふれるホテルを見たときに、わくわくするような感動を覚え、いつかホテルを経営したいと思いたったそうです。
様々なきっかけが折り重なって、母親と二人三脚で北海道のペンションを経営することが決まり、そこから「今までにない新しいコンセプトの宿泊施設を生み出す」快進撃が始まりました。
すべての部屋にレコードプレーヤーを配置

全室にレコードプレーヤーを設置
HOTEL SHE,OSAKAの特徴の一つは、全室にレコードプレーヤーがあること。
部屋には朝起きたときと夜寝る前におすすめの2枚のレコードが準備されていて、部屋によってレコードのセレクトが違います。どんなレコードが出迎えてくれるのか、どんな音楽と出会うのか、音楽好きならきっと、泊まるたびにワクワクするしかけとなりそうです。
また、ロビーにも販売用のレコードとプレーヤーが設置されています。ロビーで興味のあるレコードを視聴することもできるし、ロビーのレコードを部屋で聞くことも可能なので、部屋の2枚のレコード以外にも、音楽と出会う楽しみが広がります。気に入ったものは購入して持ち帰ることが可能です。
カフェ&バーでソーシャルな空間づくり

カフェバーの朝食メニュー
ロビーにはカフェバーが併設され、香りのよいサードウェーブコーヒーが提供されます。夜になるとジンベースのカクテルがメニューに加わります。ロビーの中央に作られた吹き抜けのオープンテラスは、夜になると心地よい風が吹き抜ける場所。部屋に戻った旅行者たちがロビーへと降りてくるきっかけとして、コーヒーやカクテルが旅行者たちの交流を生み出すしかけです。
リンカーン社のリムジンで送迎
USJや海遊館など、大阪港付近の観光地へ行くなら、ホテルからリムジン送迎を利用できます。ジンベエザメが泳ぐ大型の水槽が人気の海遊館まで地下鉄で2駅、世界から旅行者が集まるUSJまで、乗り換えがあるもののJR線で3駅と、アクセスのいい場所にあるからこそ、送迎は特別な気分を味わいたい人向け。「リンカーン社のリムジン」を予約することができます。大人500円、子ども無料という送迎価格も魅力です。







