愚痴を言う人は、なぜそれが「マナー違反」だと気づかないのか

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前回の「聞かされる方は大迷惑。正義や相談の皮をかぶった単なる「愚痴」」で、「あの人のためを思って」と言いながら愚痴を言いたいだけの人の本音をズバリ指摘したメルマガ『伝授!潜在意識浄化法』の著者・齋藤翔さん。今回は、愚痴は周囲の雰囲気を悪化させる「マナー違反」であるとし、愚痴を言ってはいけない理由について厳しい口調で論じています。

愚痴は夫ではなくあなたのトラブル

【関連記事】聞かされる方は大迷惑。正義や相談の皮をかぶった単なる「愚痴」

前回の終わりに、「愚痴はあなたのトラブル」と言いました。

この点について今日はもっと深く理解しておきましょう。

以前にこんなアメリカンジョークを聞いたことがあります。

アメリカンジョークにありがちな品のないジョークですが、「誰のトラブルか」がわかりやすい例なので、挙げてみます。

ある夫婦が、夫のED(性的不能)の相談に心理カウンセラーのもとを訪れました。

カウンセラーが夫に尋ねました。

「ご主人がEDで困っていらっしゃるんですね」

すると夫が答えました。

「いや、私は何も困っていない。ワイフが困っているんだ」

EDというと夫の問題と捉えがちですが、「私はべつにEDでも構わんよ」という夫にとっては、EDはなんのトラブルでもありません。

「そんなこと言わないで。私はまだ愛されたい」という妻にとっては、トラブルです。

EDを白髪に置き換えると、もっとわかりやすくなるかもしれません。

夫の白髪が増えて、妻が「カッコイイ夫と歩きたいから、髪を染めてちょうだい」と求めているが、夫は「べつに白髪まじりで一向に構わん」と思っているケース。

夫の白髪で困っているのは、夫ではなく妻ですね。

愚痴もよく似た面があります

愚痴をこぼしまくる人が、「こんなに愚痴ばかりこぼす自分が嫌になるなんとかしたい」と悩んでいるなら、本人のトラブルです。

しかし、本人が愚痴を言いたくてしょうがないのであれば、愚痴は本人のトラブルではなく、周囲の人のトラブルです。

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