中国が世界の秩序を乱す。米国務長官が語る日米印同盟の可能性

 

日米印同盟の可能性

ティラーソンさんの話から何がわかるでしょうか?

「米西海岸からインドにかけての秩序を米国と同盟国で守る『インド太平洋戦略構想」というのがあるのですね。その最重要パートナーが日本とインドであると。これは、私がRPEで大昔から書いていることと変わりません。日本の最重要パートナーは、アメリカとインドである。そして、ティラーソンさん、日本、インド、中国、三国との関係について、こう断言します。

ティラーソン長官は中国について「重要な関係を持つことになる」としながらも、「非民主社会である中国とは、主要民主国家と同じような関係を持つことは決してない」と付け加えた。
(同上)

ティラーソンさん、アメリカにとって日本、インド、中国は、

  • 民主国家・日本、インド >>>>> 非民主国家・中国

だと断言しています。

ティラーソンさんは、エクソン・モービルのCEOだった人。トランプさんと同じで、親ロシアである。しかも、ティラーソンさんは、ロシアから「友好勲章」を受け取っています。残念ながら、彼とトランプさんは現在不仲で、「解任は近い」と噂されています。しかし、中国の脅威と、日米印同盟の重要性を理解しているティラーソンさん、なるべく長くがんばってほしいですね。トランプさん、彼を首にしないでください!

image by: Krysja / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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