さて、余談ですが、Aさんは、かなりの預金を持っていたはずですが、ほとんど預金はなくなっていたと言います。その代わりに、押し入れの中には、使っていない貴金属や高価な洋服や着物が溢れていたようです。残念ながら、こういう高齢者の心に入り込みものを買わせるという営業もあるのでしょう。
Aさんは、もうそれを悔しいとも思わないでしょうが、遠くにいる親族が気づかず、近隣との付き合いがない一人暮らしの高齢者が認知症の始まりのころに、財産を狙われるというようなことは、当たり前のように起こるのだろうと思います。定期的にご近所の人と雑談する機会って、高齢者には絶対に必要ですね。
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