1日で取引額5兆円も。「電子決済大国」中国に日本が学ぶべきこと

 

独身の日に1日だけで「5兆円」も売り上げてしまう中国。その規模は確かに凄いわけですが、ここで目を向けるべきなのは「誰が」凄いのか、という事です。その答えは中国という国でも無く、中国国民でもありません。凄いのはアリババやジンドンの「経営者」フィンテックの仕組みを中国にもたらした「誰か」ですね。そして彼らがこの「凄さのメリット」を受取る人達です。

だからモバイル決済の利便性を凄いとばかりも言ってられません。何故ならそれは資本家側の利益であり、逆に消費者の我々からすればそれだけ簡単にお金を「引き出されている」という事ですよ。もちろん我々にも「物欲を満たしやすくなった」というメリットがあるわけですが、その分、多額のお金を差し出す事になったわけです。よってここで考えなければいけないのは、我々がこうした利便性からどんなメリットを得られるか? という事です。

そこで真っ先に考えるのが「時間」です。

ほんの10数年前までは、欲しい物を手に入れる為に列を作って並んだり、在庫探して店舗を回る必要がありました。これはどんなにお金があっても避けられない作業だったんですね。しかし今はモバイル決済の利便性とスピードによって、思いついたら即購入出来るようになったわけです。商品は宅配業者がその日のうちに持って来てくれるようになりました。

しかしここでただ「便利になったな」で終わっていたらあなたのお金がどんどん引き出されて行くだけです。だからその真のメリットである移動や探し物の手間が省けて「時間が生まれた」という点をしっかり認識しておかなきゃいけません。

今まで全ての購入事(食糧、衣類、家電製品)を手に入れる為に使っていた時間、車や電車で移動してわざわざ手持ちで家に持ち帰って来た時間や労力を削減出来るようになりました。そして買い物以外の事を考える時間が生まれたんですね。

時間価値が以前と比べ段違いに重要になってきている今、この点に気付き、そこからあらたな価値を能動的に生み出せるかどうか、という事にこれから生き残る秘訣です。そうして富と成功を築いてきたのがアリババやジンドンの「経営者」であり、仕組みを作る側の人達です。

お金の使い方によって時間を生み出せるようになった今、我々にも彼らのようになれるチャンスがやってきているんですね。

image by: charnsitr / Shutterstock.com

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【著者】 音多秀茂 【発行周期】 ほぼ 季刊

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