1日で取引額5兆円も。「電子決済大国」中国に日本が学ぶべきこと

 

そもそもお金がいつ生まれたのか ?という部分に想いを馳せれば、始めは当然お金では無く「物々交換」でした。人類には約5,000年間も物々交換の時代が続いたと言われています。

その頃の生活で何が不便だったか?

それは日々生きる為の食料調達において、そう簡単に物々交換の相手が見つからないという事です。すると1日のほとんどが、物々交換する相手を探す為に移動したり、相手と交渉する事で過ぎて行くんですね。という事はそこに文化の発展など望めないという事です。何故なら生きるだけで精一杯なのに、さらにその上文化的な創作活動や知識を身に付ける為の自己啓発活動など出来ませんからね。

ですから人類が本当に知恵を身につけ出したのは、その後お金の考案者が出て来て、物々交換をせずとも良くなった後の世界の出来事なんですね。

さて、そう考えると日本の現金社会もモバイル決済が進んだ中国と比べると、なんだが物々交換時代に取り残された時代のように感じませんか。例えばわざわざデパートや電気屋に行って現金で支払う事と、頭で欲しい商品が思い浮かんだ瞬間にスマホで品物を見つけモバイル決済する違い。はたまたファミレスでわざわざレジに並び、小銭を数えながらお会計する人達と、食事をしながらモバイルで決済を済ませてしまう人達…。

そこでこの二者の違いについて、資本家側と我々消費者側から見たメリットを考えてみましょう。中国の「5兆円」という規模のEC決済は凄いんですが、それはあくまで資本家にとっての話しです。我々消費者はこうした状況からある事を学ばなければならないんですね。

こうした日本と中国のモバイル決済の浸透の違いを資本家側から見るととてつもない差を感じると思います。何故なら決済スピードの迅速化を中国のように十数億人規模で使うと、あっという間に数兆円規模になるからです。もし中国にまだモバイル決済が無かったら独身の日の売上げは5兆円という規模にはならなかったはずです。

では過去に取り残された日本は中国に追いつけ、追い越せと言わんばかりにモバイル決済を普及すべきなのか? 実はそうでは無いんですね。

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