【書評】マスコミが垂れ流す「子宮頸癌ワクチン危険説」という嘘

 

ワクチンにつきものの副反応の一部だけを切り取って、悪印象を増幅させる。特に悪意のある報道と名指しされるのは、やっぱり朝日新聞だった。「選択」では、叩く相手の所属や姓名を容赦なく明らかにするから、愚かな反ワクチン派の連中も次々と槍玉にあがる。捏造された情報の影響で、ワクチンを接種できなかった少女たちが、数年後には大人になり始める。そしてHPVに殺される

信州大教授による、HPVワクチンが副作用をもたらすことを示したマウスの研究が不適切であったことが明らかになった。アメリカでは「日本のマスコミが作り上げた冤罪」と批判する人もいる。画期的なワクチンに難癖をつけ、受け入れようとしない日本を、世界中が奇異の目で見ている。なんということだ。

いま厚労省のサイトには「現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。接種にあたっては、有効性とリスクを理解した上で受けて下さい」とでかでかと脅しが書かれている。だが、そのすぐ下に「子宮頸がん予防ワクチンは世界保健機構(WHO)が接種を推奨し、多くの先進国では公的接種とされています」とある。責任のがれは役人の本性である。

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock.com

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