現代なら異常。偉人・吉田松陰が受けた武家の教育が凄まじかった

 

そしてこの傾向は年を追うごとに顕著になっていると思うんです。丁度今月は成人式があったわけなんですけど、みなさんがニュース番組で目にした通り、今年も全国でおバカな新成人が恥ずかしいことをやりましたよね。本人たちはあれが恥ずかしいことだとは思っていないんです。どころか、あれを武勇伝だと考えているフシもあるんです。20歳にしてその程度の精神性ですから。

私が新成人になった頃は、さすがにあのような振る舞いはカッコ悪いものだという認識がありました。だからスゴいというつもりはなくて、私の頃はそれが中学生で発露していたんです。時はちょうど校内暴力が盛んな頃でして、中学の卒業式を妨害してぶち壊すのがカッコ良いことだって考えていた世代なんです(私は根性なしだったから全くその世界に関与していませんけど)。

これだって私の父親世代から見たら、堕落そのもので、彼らに言わせたら、

 ● 中学生にもなってまだそんなバカなことをやっているのか

なんですよ。だって昔は「仰げば尊しを地で感じて、あれを歌いながら、在学中の恩師にこころからの感謝を表すのがフツーだったんですから。そう感じている人が、卒業式を妨害しようなんて、やるわけありませんよね。そんな世代の人が校内暴力のシーンを見たら理解不能だったと思います。それだけ私の世代の精神性が低く幼くなったということです。

ところがそれが年代とともにドンドン下に下がってきたわけです。私の頃にはさすがに高校の卒業式であれをやっちゃ恥ずかしいでしょ、というようなことが私の下の世代では当たり前になったわけです。そしてそれが今や、成人式になっちゃったんですわ。つまり私の頃よりも5歳くらい精神年齢が下がったといえるんです。

同じことは我が家の甥っ子を見ても感じるんですよね。高校生にしては、とにかく発想や思考が幼いんです。高校生なんだから、もうちょっと考えてから行動したほうが良いんじゃないの? とよく言うんですが、それが全然ピンと来ないようなんです。自分の欲望と感情に流されるまま、後先考えず反応しちゃうんです。

それでも最近はようやく1手先を考えるようになりました(これはつまり、これをやったらその直後にどういう結果になるのかを考えて、やるかやらないかを決めるということ)。しかくまだ3手先を考えたり、ましてや来週のこと、来月のこと、1年後のことなんて思考の範囲にありません。

これ、私の中の仮説では、平均寿命の伸びと相関しているんだと思います。明治の頃は人生50年って言われていて、その50年で生涯のやるべきことをやっていたんです。それが今では80年ですから、増えた30年分、濃度が薄まるという現象が起きているんじゃありませんかね。当時の5歳、6歳で身に付けた精神性を、15歳で身に付ければ、80年という人生ではトータルで辻褄が合う、みたいな自然の摂理が働いている、と書いたら言い過ぎでしょうか。

もしそうであれば、この80年に伸びた人生で早めに精神性の高さを確立出来た人は人生を非常に豊かに暮らせるということになると思うんです。

どうせ身に付けなきゃならないのなら、意識してこれを前倒しでやってしまった方が、トータルではお得だと思うんですよね。ということに、気付いたのが10年くらい前でして、それから10年経ってようやく少しだけマシになった、と思ったらもうこんな歳になっていたという感じなんですよ。まさに光陰矢の如し。人生ってちょっとボケっと生きていたら、ホントにロクなことにならないんですね。

若い人はこの点について、早めに気付いた方が良いですよ。

 

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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