2.聞いて嬉しい内容で
次のポイントは、子どもに話す内容について。
単純な話ですが、子どもにとって聞きたい内容なら良く聞くし、聞きたくない内容ならしっかり聞かない、という傾向は当然ながらハッキリと存在します。ただ、同じ内容─例えば「子どもが、充分にできていない点を指摘する」─を言うにしても、言い方の工夫は可能ですし、必要でもあります。
「ほら、早く片付けなさい」
─命令では、子どもは進んで聞く気にはなりません(なんたって、主体性にあふれていますから)。
「あんたはいつも散らかしっぱなし」
─ダメ出しを喜んで聞く子どもは、いませんよね。
「さんざん散らかしてちっとも片付けない。結局いつもパパが片付けているじゃないか。自分のオモチャもちゃんと片付けられないなら…」
─延々とガミガミ言われていると、子どもの脳は「話を聞き流す」という性質になっていくらしいです。
「お、電車もバスも自動車もいっぱい出したね! すごく賑やかで、楽しそうだねぇ~」
─自分の行動を認めてもらえるのは、子どもにはとても嬉しいこと(この時、得意気に話し始めたらしっかり聞いてあげましょう←ポイント1)。
「出したときと同じくらい早く・上手に、片付けられるかな? もうすぐご飯の時間になりそうだしね」
─そのうえで、新しいチャレンジの可能性を提示されると、俄然やる気になってしまうもの。
楽しくなったり、気分が盛り上がる話だったら、子どもは喜んで聞くようになりますよ。