人間は動物としての進化を忘れた?夫婦が上手くいかぬ当然の理由

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現代の日本では3組に1組が離婚していると言われ、最近では結婚しない主義の人も増えているようです。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では著者で中部大学教授の武田先生が、「哺乳動物であることを忘れてしまった人間の進化が夫婦関係を無視する」という、目からウロコの持論を展開しています。

もともと生まれも育ちも違う「夫婦」はうまくいかないのが当然

兄弟は親から同じ遺伝子を貰っていますし、小さい時から一緒に住んでいて、考え方も似ています。それでも兄弟仲良くというのは意外に難しいものです。それは親子でも同じで、遺伝的には十分に近い存在ですが、親子の意見が一致するのは難しいのですが、このことは前回に社会の正義の変遷との関係で整理をしました。

いよいよ夫婦の順番ですが、夫婦は、兄弟や親子と比較すると「うまくいかないのが普通」と考えられます。もともと男と女ですから、考え方も生まれ育ちも、社会との関わりも違うのですから、意見が一致することなど普通なら全くないと予想されます。

でも、多くの人は誤解していて、「愛」があるから大丈夫と思いますが、愛というものは変遷しやすく時間とともに変わっていきます。これも普通に考えると、「愛妻弁当は半年、愛は3年」と言われます。これも当然で、人間は毎日一緒に生活していると飽きが来ますし、第一、人間の男性が女性に対して感じる愛情というものは、進化の途中に大きく変化して特殊な感情になっています。

このようなことをよく整理して頭をすっきりさせておかないと、喧嘩ばかりの夫婦になったり、ついには離婚になることすらあります。ここでは、まず両性生殖が始まった12億年前からしばらくして、「オスとメスの関係」がどのように変化していったかから始めます。

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