財務省のご機嫌を損なうと、自省の予算を減らされる。財務省の権力に逆らい得る官庁はない。政治家、マスコミも同様である。財務省の緊縮財政に反対すると、国税庁という警察力=伝家の宝刀を抜かれるからだ。これが日本を滅ぼす緊縮財政の本質なのだ。財務省を上回る権力を与えられているのが国会議員であるが、頭脳の出来が違う。やがて緊縮財政至上主義に染められてしまう。
財務省では緊縮財政派が出世し、次なる緊縮財政派に権力を引き継ぐ形で「緊縮財政派の再生産」が続いている。財務省は国益より省益、前例踏襲主義を頑なに守っている。官僚の生きる目的は「出世」だそうだ。いま国会では財務省が大問題になっている。政権の責任だとは思わないがよく分らない。野党がズル休みしてるのはよく分かる。財務省解体がベストなのかもしれない。
編集長 柴田忠男
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