効果その4
クエン酸は抗疲労効果を有する食品素材ですが、その疲労は、単に、身体的な疲労にとどまらず、精神的な疲労感の軽減にも効果があるとされています。
これはATMTやVASといった、精神作業効率を客観的に想定する手法や主観的な疲労感を評価する手法によっても、疲労感の軽減傾向があることが確認されています。
もっとも、身体的な疲労は精神的な疲労にも通じますから、両者は一体と言えるかもしれませんが、少なくともトレーニング以外の事務作業などにおいても効果が発揮される素材といえます。
効果その5
グリコーゲンの合成促進。
持久系の運動で肝臓と筋肉内のグリコーゲンが低下した後に、クエン酸とグリコースを併用して摂取すると、グルコース単独での摂取よりも、肝臓内も筋肉内も共に、グリコーゲンの合成がより促進される事がわかっています。
これはマラソンや水泳のような持久系の競技や、減量中の人に嬉しい効果だと言えます。
このようにクエン酸にはいくつもの効果が期待され、また確認されているのです。
どの効果も単独で起こっているというよりも、それぞれに関連していて、その切り口が何かという違いでもありますが、仮に一言でその効果を表現するとするならば、疲労の軽減という事になるかと思います。
また、まったく作用機序は異なりますが、BCAAとの相性もとてもいい素材だと思いますから、これからもぜひ活用して、更にトレーニング強度を上げていってください。
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