8.4兆円が吹っ飛んだFacebook。世界は「反SNS」の時代へ
しかし、「ケンブリッジ・アナリティカ」が利用していたSNSは、「フェイスブック」に限りません。
「グーグル」や「ツイッター」からのデータを表に裏に収集し活用しており、今後表面化する危惧から、表明こそしませんが、いくつかの企業はSNSからそっと広告を引き上げはじめています。
特に「YouTube」への広告掲載は、企業が意図しない映像、例えば、ISISやヘイトスピーチ映像の上に自社名がオーバーレイされるのは、明らかに逆効果でリスクも高いと考えています。
また、2ヶ月後から、欧州ではGDPR(EU一般データ保護規則=General Data Protection Regulation)がはじまります。
これは、欧州連合(EU)における新しい個人情報保護の枠組みで、個人データの処理と移転に関するルールを定めた規則です。
これにより、いままでのようにSNSやアドネットワークで利用されていた情報を、シリコンバレーに集めることはできなくなります。
かつて、独善的だった政府体制に反旗を翻し、民主化する運動を「xxxxの春」と呼びましたが、現在、「ケンブリッジ・アナリティカ」に端を発する「反SNS」運動は、独善的だったシリコンバレー体制に反旗を翻す「インターネットの春」になるかもしれません。
このうねりは、もう少し続くと見られます。
image by: Dedi Grigoroiu / Shutterstock.com
FacebookSNSフェイスブック世界情勢・陰謀・黒幕高城剛高城未来研究所「Future Report」
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け