昨年2017年の流行語大賞を受賞した「プレミアム・フライデー」が作られたのも、みんなで早く帰れるようにするという発想からとのこと。
「プレミアム・フライデー」って何だったっけ?という方もいるかもしれないので簡単に説明すると、もともと経団連が景気刺激策のために検討していたものが、日本政府の働き方改革の一環として普及させることになり、毎月最終週の金曜日は午後3時に退勤しようという取り組みのこと。ちなみにこれも造語で和製英語。
ただし、この日本政府の取り組みは、欧米メディアでも報じられているため、もしかすると、今なら「プレミアム・フライデー」という言葉は、外国人にも通じるかもしれない。
せっかくなので、ご参考までに日本政府の「プレミアム・フライデー」の取り組みを報じた欧米メディアの報道をご紹介しようと思って調べてみたら驚いた。そのタイトルからして衝撃的。例えば、以下のような感じなのだ。
「日本のプレミアム・フライデーは過労死を防ぐ試み」(Japan’s ‘Premium Friday’ Attempts to Stop Death by Overwork)
「プレミアム・フライデーは自殺を減らすことができるか?」(Can ‘Premium Friday’ help reduce suicides?)
ご参考:
・Japan’s ‘Premium Friday’ Attempts to Stop Death by Overwork
・Can ‘Premium Friday’ help reduce suicides?
どちらの報道も、真面目で勤勉な日本人が働きすぎて死なないように日本では政府が「プレミアム・フライデー」という制度を作ったという主旨でニュースになっているのである。
しかも、どちらの動画ニュースでも、過労死は英語でも”Karoshi”と日本語がそのまま英語になって用いられているのだ。
(他の人々への影響まで考慮して)働きすぎて命を落とすという現象は、通常、英語圏には存在せず、過労死を一言で置き換える英単語がないということなのだろう。
それが良い悪いは別にして、こうした報道からも、日本人の勤勉さや他人を思いやる姿勢などは、海外の方々に知られていくことになっているようだ。
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