なぜ人々は「小京都」より「小江戸」に行きたくなるのか?

 

「小京都」と「小江戸」。どちらも観光地としてのPR活動にその名称を用いていますが、はたして、その効果はあるのでしょうか。

「小京都」と呼ばれるところが、いま現在賑わっているのかというと、疑問です。数十年前なら、若い女性が憧れを抱き、たくさん訪れているニュースも流れていました。しかし、最近はほとんど聞かなくなりました

いまだ賑わっているところもありますが、それは独自の観光資源を開発したことが功を奏しているだけで、「小京都」という名称は表に出ていません。「小京都という存在がもう古くさくなってしまったのではないでしょうか。

遠い京都に行くのが大変だった時代の代替地でしかないのです。交通機関の発達で、本家の京都が近くなり、すぐにでも行けるのです。「小京都」は、不要な存在になってしまったのでは?

一方、「小江戸」はどうでしょうか。いま、江戸時代の生活が注目され町並みや食文化に興味を持つ人が増えています。しかし、本家の江戸は消滅しています。よって、「小江戸」に足を運ぶ人が増えているのです。江戸を体験するには、「小江戸」に行くしかないのです。この集客力は大きいのではないでしょうか。今後ますます、観光地としての人気は高まるでしょう。

存在意義を失った「小京都」。本家のいない代替地「小江戸」。この勝負は、圧倒的な差をつけ、「小江戸の勝ちだと思います。

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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