深田GL 「開会式や閉会式の前後は多数の海外要人が訪日・離日するから、その期間に祝日をあてて首都圏の通勤・通学者を減らすことで、渋滞を緩和し、要人の警備に支障が出るのを避ける狙いがあるそうだよ」
大塚 「そういう理由なんですねー」
新米 「でも、祝日ってそんなに簡単に変えられるんですか?」
深田GL 「2020年に限って3つの祝日を東京五輪の前後に移す『改正東京五輪・パラリンピック特別措置法』っていうのが6月13日午前の参院本会議で与党や立憲民主党などの賛成多数で可決、成立したんだ」
新米 「そうか、これも法律なんだ」
E子 「参院本会議ではこのほか、2020年から『体育の日』を『スポーツの日』に改称する改正祝日法、『国民体育大会』を『国民スポーツ大会』に改める改正スポーツ基本法、ドーピング防止を国の責務と位置づけるドーピング防止活動推進法も可決・成立したそうよ」
大塚 「へぇ~、同時にいろいろな法律が成立したんですね」
E子 「国民の祝日は、正式には、1948(昭和23)年7月20日施行の『国民の祝日に関する法律』第2条で定められているわ」
新米 「今回、祝日が増えるわけじゃなくて、移動するだけですよね」
深田GL 「うん、そうだよ。地方では関係ないだろっていう声もあがってるみたいだ。本来は休みだったはずの日に学校や会社に行かねばならなくなった! って声もあるらしいな」
E子 「ツイッターなんかでも、いろいろ言われているそうね。『首都圏だけやれば十分なことを、なぜ全国でやるのか』『東京以外の地域は街が混み合うかどうかは関係ない。そもそも、法律で決めるべき事案なのか』『偉い人は東京中心でしか物事を考えていない』とか」
深田GL「他にも『会社に行くか遊びに行くかの違いで、交通機関の利用は変わらないのでは』とか『その施策で、混雑が緩和できるのか激しく疑問だ』という効果のほどを疑問視する声もあるみたいだね」
E子 「『秋の連休がなくなるのはつらい』という声もあるそうね」
大塚 「たしかにいろんな意見はあるでしょうね」