看板が立ったからと言って、普通に通行する人を咎めることはありません。団地内に通り抜けられる「私道」が明確にある場合は、看板があるなしに関わらず、それほど通り抜けに神経質ではないと思いますが、マンション内の小さな通路や駐車場、駐輪場等を通り抜けられると、いろいろ問題が発生することがあります。
あるマンションでは、近所に高校があり、学校帰りの学生が、コンビニで買ったパン等を食べながら、駅までの近道になるマンションを斜めに横切り、ピロティになっている駐車場でたむろしていたり、自転車のカゴに飲食のゴミを当たり前のように捨てていくのに困ったことがありました。
もちろん、「関係者以外立ち入り禁止」の看板は立っているのですが、集団で行動する学生たちは、そんな看板は気にしません。防犯カメラを設置して、学校にまで行って注意をお願いし、ようやく収まったということがありました。
看板は、常識的な方には一定の効果がありますが、もともと規範意識が薄い人にはあまり効果がないのかもしれません。
自分だったらどうか考えてみました。立入禁止の看板はないので、私も近隣の団地の中の私道は使われて頂いています。近道ということもありますが、夜ウォーキングのときは、人の目があって、明かりもあって安心なので、つい、感謝しつつ、使わせて頂いています。もし、急に、立入禁止の看板が立ったら…何か通行者がマナー違反をしたんだろうな…と思いますが、寂しい気はするでしょうね。
私は、はやり看板がある団地を通り抜けるのはできるだけ避けると思います。でも、歩くのがたいへんな高齢者の方には周り道をさせたくないですよね。
ほんとうは、「敷地内を静かに通り抜けされるのは構いませんが、居住者の方の安全、環境保持にご協力くださいね」という気持ちなのだと思います。本当に必要とする人には「どうそ使って下さい」と言う気持ちが通じ、当たり前のようにマナー違反をする人にはそれはダメだと気づいてもらえるようなそんな看板の文言を考えたいですね。
そういう文言は、けっこう、防犯上も意味があるんですよ。
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