高くても好調ルノアール、安くても苦戦ドトール…喫茶店に明暗

 

成長止まらぬ星乃珈琲店

星乃珈琲店も高価格帯のコーヒーチェーンとして知られています。「数寄屋橋店」(東京・中央)のブレンドコーヒーの価格は756円(価格は店舗によって異なる)とドトールの3倍以上にもなります。

同店は他のメニューも高額で、コーヒーや紅茶、ソフトドリンクなど飲み物の主要価格は700円台~800円台、パスタやドリア、カレーといった食事メニューは800円台~1,000円台となっています。

星乃珈琲店はアンティークのソファや時計、照明などを配置しており、内装は高級感があります。また、テーブル間に仕切りを設けたり、席の空間を広くとっているので他の来店客を気にせずに過ごすことができます。贅沢なくつろぎの空間を提供しているのです。

星乃珈琲店が誕生したのは11年です。比較的若いチェーンになりますが、国内で約220店を展開するにまで成長しました。年に平均30店増えている計算になります。今も店舗数は大きく増えており、成長は当面止まりそうもありません。

なお、星乃珈琲店はドトールを展開しているドトール・日レスホールディングスが運営しており、両チェーンは系列関係にあります。星乃珈琲店で高価格帯市場を攻め、ドトールで低価格市場を抑えるという戦略を描いています。

星乃珈琲店は9割以上が直営です。18年2月期の直営店売上高は前年比11%増の144億円でした。店舗数の増加とともに売上高も増えています。同社は他に、中価格帯の「エクセルシオール カフェ」(約120店)や「カフェ コロラド」(約50店)を展開していますが、後発の星乃珈琲店が店舗数において両者を抜き去っており、ドトールに次ぐ事業に育っています。

このように高価格帯市場はコーヒーチェーンにとって勢力拡大のチャンスが大きく広がっているといえますが、一方、低価格帯市場は競争が激化しており、難しい舵取りを迫られています。

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