非核化協議は再活性化する?
【読売】は1面トップに2面関連記事、3面は解説記事「スキャナー」と社説、9面国際面にも。見出しから。
1面
- 北核施設廃棄 米に条件
- 南北共同宣言 「終戦宣言」念頭
- 非核化の進展 菅長官が期待
- 南北「敵対行為を中止」
- 国防相合意 米の抑止力低下 懸念
2面
- 日本、米朝を注視 「一定の評価」
3面
- 北、保有核は温存
- 南北会談
- 小出し戦術 見返り狙い
- 核の全容申告、米譲らず
- 非核化進展と見るのは早計だ(社説)
uttiiの眼
《読売》は日本政府の反応に従って、今回の「合意」について比較的前向きな捉え方をしているように見える。2面の記事は、今回の「宣言」によって、日本政府は「停滞気味だった米朝間の協議が再び活発化する可能性があるとみている」として、外務省幹部が「菅官房長官が文氏だけでなく、南北両首脳の合意に至るまでの努力に敬意を表すると述べたのは、期待を込めてのことだ」と述べたことを紹介している。
しかし、《読売》自身も指摘するさまざまな問題を孕んだ「宣言」であることは明白で、留保をつけながらも、両首脳の努力に「敬意を表する」官房長官の言葉を引き、「一定の評価」をしてしまうのはどうなのだろうか。トランプ氏がツイッターで北朝鮮の対応を評価していることに引きずられているとしたら、問題は決して小さくない。「蚊帳の外」感が強まるばかりだ。