紙とフォントが違う共同宣言
【東京】は1面トップに2面の解説記事「核心」、5面社説、12面関連記事。見出しから。
1面
- 正恩氏 米の行動誘う
- 南北会談「核施設廃棄の用意」
- 文氏、平壌市民に演説
2面
- 北 小出し戦略 遠い完全非核化
- 核施設150? 廃棄合意1カ所
- 経済改善へ 韓国と融和深化狙う
- 「具体的進展なし」日本政府分析
5面
- 非核化 後回しせずに(社説)
12面
- 韓国内「安保体制の無力化」
- 非核化停滞で懸念大きく
- 南北「敵対行為を中止」
- 文書大きさ違うけど内容同じ
- 「正恩氏訪韓」周囲は猛反対
- 韓国高官明かす
- 両首脳きょう白頭山訪問へ
- 中朝国境の名所
uttiiの眼
外交交渉のなかで実際に何が話されており、どんな意味があるかをその時点で正確に知ることは困難だということもあるのだろう、《東京》は基本的な内容に加えて、可能な限りディテールを記録しておこうとしている。どこに“意味”が含まれているか分からないからだろう。
南北首脳がきょう「革命の聖地」である白頭山を訪問することは他紙も書いているが、両首脳が署名した「九月平壌共同宣言」の宣言文書の大きさが違っていることについては、《東京》だけが報じている。12面の記事は、首脳が並んで文書を掲げている写真を材料に、使用する紙やフォントが異なっていること、さらに一部単語にも違いがあることを記している(南北で言葉遣いが微妙に違っていることの影響と説明されている)。
また2面の「核心」の見出しのなかには「核施設150? 廃棄合意1カ所」というものもあり、北朝鮮には最大150カ所の核兵器関連施設があると米シンクタンクが試算していることを記事で紹介している。
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