これぞ繁盛店の理想形。あるパン屋さんが始めたスゴすぎる演出

 

珈琲豆は、知る人ぞ知る専門店で焙煎してもらい、熟練のバリスタが丁寧に淹れてくれます。また、店舗へのこだわりも強く、表に立つ看板は、チョークアートのプロに依頼し、店内壁面のペイントは、美術作家の手によるものです。さらに、ケータリングや料理教室、ワークショップも開催し、お客さまとのコミュニティづくりも積極的に行っています。

加えて、このお店にはメッセージ性もあります。素材・食材の出所をオープンにすることで、安全・安心をアピールしています。産品販売所などでよく見掛ける、「○○さんのキャベツ」などという表示です。

  • ○○農園のレモン
  • ○○酒造の酒粕
  • ○○養鶏場の鶏肉と卵
  • ○○ファームの伝統野菜

などと表示しています。これを見たお客さまは、作っている人がどんな人かを知らなくても、その存在を示すことで、安心するものです。このお店では、こうした情報を店頭だけではなく、SNSでも流しています

  • ○○農園から、玉ねぎが届きました
  • ○○農園のレモンを使った新作パンです

実に上手いアピールです。

最後にもうひとつ。このお店では、実験的にニワトリを飼っています毎日生む新鮮な卵を使うためです。数が少ないので限定数となりますが、それがまたお客さまの感動を生んでいるのです。いずれは養鶏場も作ってしまうのかもしれません。

このお店がやっていることのすべてが、ユニークで驚きのあるものです。繁盛店づくりのお手本のようなお店だと言えます。このお店をマネすれば、即、繁盛するのではないかとさえ思えます。行列を作るためのアイデアのすべてを実践しているのではないでしょうか。

image by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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