就活生がエントリーシートに書きがちなNGワードって?

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エントリーシートで書類選考を行なう会社も多く、「書類で落ちたくない」という思いが先行して、就活生が使う言葉も一般的な表現になりがち。その中でも、書類選考で印象の悪い「NGワード」が存在します。
しかし、実際にはこのNGワードを使ってエントリーシートを作成してしまっている学生は非常に多いのです。
今回は、特にエントリーシートに書きがちなNGワードを挙げていきますので、以下で紹介していく言葉には気をつけて文章を作っていきましょう。

NGワード①「コミュニケーション能力」

コミュニケーション能力」という言葉は自己PRでよく使われるワードですが、あまり使うことをおすすめできない表現です。なぜなら、「コミュニケーション能力」という言葉は非常に抽象的な言葉であり、面接官は「何をもってコミュニケーション能力があると言っているのか?」という部分が分からないからです。

人とのコミュニケーションはさまざまな要素で成り立っていますよね。

相手の話の全体像を齟齬なく捉えることも、自分の言いたい内容を正確に伝えることも、そのどれもが「コミュニケーション能力」に含まれています。

つまり、エントリーシートに「コミュニケーション能力がある」とだけ書いてあっても、それが話す力なのか、聞く力なのか、それとも別の能力なのかが判断できないのです。

以上のことから、エントリーシートの自己PRなどにおいては「コミュニケーション能力」というワードを使うのではなく、例えば「物事を正確に伝えることができる」「相手の言いたいことを汲み取ることができる」というような具体的な言葉を使って自分を表現していきましょう。

NGワード②「笑顔」

「笑顔」というワードも自己PRでよく使われており、例えば「誰にでも笑顔で接することができます」というような文章を書く就活生は多くいます。しかし、「笑顔が強み」という内容をエントリーシートに書くのは避けたほうがよいでしょう。

その理由は、エントリーシートが通過した後には”面接が必ず待っているからです。

その人が「本当に笑顔で接することができるのか?」という部分は、面接で会話をすればすぐに分かります。対話をすればすぐに伝わる強みを、あえて文章に書く意味はありませんよね。できればエントリーシートには違う強みを書いておいたほうが、面接官に自分の人間性を幅広く伝えることができます。

「笑顔」というワードの他にも、「明るい」「フレンドリー」「人見知りしない」というようなワードも同じような理由でNGワードと言えます。

NGワード③「〇〇が好き」

こちらはエントリーシートの志望動機において書きがちなNGワードです。

会社の志望理由を書く上で「貴社の商品(サービス)である〇〇が好きで志望しました」という文章を書く就活生は多いですが、面接官の印象はよくありません

その会社を就職活動で受験するということは、その会社の商品・サービスを”提供する側”として働くということになります。つまり、「〇〇が好き」という表現は”お客様としての視点”であり、「この感覚では仕事として働いていく上では考えが浅い」と面接官に悪い印象を与える原因となってしまいます。

そのため、単純に「〇〇が好き」という部分で考えを止めてしまうのではなく、「自分が好きな商品・サービスを今後どうしていきたいのか?」「より魅力的なものにするためには何が必要なのか?」といったところまで考えを深めていくことが重要です。

NGワード④「研修制度」

「〇〇の研修制度に惹かれて志望しました」という文章もエントリーシートの志望動機でよく見かけますが、これもNGワードです。

会社で働くということは、その会社に利益をもたらすことが求められます。そのため、「研修で成長したいから」という志望理由はあくまで「自分にとってその会社がどう魅力的なのか?」という利己的な考え方であり、「会社にどう貢献できるのか?」という肝心な部分が抜けているのです。

どうしても研修制度について書きたい場合には、研修制度を活用して”成長した後”のことまで書きましょう。「研修制度で成長して、最終的には〇〇という形で会社に貢献したい」というように、”会社に利益をもたらす人材になるために研修制度を活用する”という考え方であればエントリーシートに書いても問題ありません。

エントリーシートの志望動機を書く上では、「この学生を採用したら会社にどんなメリットがあるのか?」という採用側の視点に立って文章を書くことで、通過率を大幅に上げることができます。

読み手の立場になって文章を書こう!

今回はエントリーシートに書きがちなNGワードを4つ紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

エントリーシートの文章を書く上で大切なことは、「読み手の立場になって内容を考える」ということ。文章を読む側としては、やはり具体的な言葉を使っている文章のほうが読みやすいですし、利己的な内容しか書いていなければその学生を採りたいとは思わないですよね。

「自分が面接官だったら、どんな学生を採用したいと思うか?」という視点で文章を考えられれば、おのずとNGワードを使ってしまうことも少なくなっていきますよ!

タナガミ サトシ

大学生の就活支援を行なう事業部にて勤務。
4年間で延べ1,200名以上の履歴書・エントリーシートを添削してきた経験から、個人でも文章指導や就活記事作成の仕事を行なう。
サラリーマンとして生きることに疑問を抱き、脱サラを決意。
生活コストを抑えた低収入・低出費な”ゆるい生き方”に挑戦中。
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