もしかすると、現在の日本企業は、個性的な人材ではなく、日本語による、またペーパーによる事務作業とか、対面型のコミュニケーションという生産性ゼロのオワコンを「無批判にこなす」従順な若者が欲しいという本音があるのかもしれません。
そう考えると、以前のように「学生時代に世界一周無銭旅行をした」とか「肉体労働のバイトで社会の底辺を見てきた」というような個性的な学生よりも、言われた通りに勉強して、いつも言われた通りに良い点を取るような人材が歓迎されるのかもしれません。
仮にそうだとして、日本企業は衰退の回路に入っているのかというと、実はそうではなく、多国籍企業の場合はイノーベーティブな人材はちゃんと別に採用するつもりなのです。ただし、そうした人材は、国際労働市場から調達して、シリコンバレーとかシンガポールに配置していたりするわけです。
そのことを考えると、今回の中西発言は、余計に「カチン」と来るわけで、その方が正常な感覚と思うのですが、どうでしょうか?
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