ようやく本腰。憲法改正ではなく少子化問題解決を選んだ安倍総理

kitano20181005
 

10月2日、第四次安倍内閣は「少子化対策など社会保障」を優先テーマに掲げる談話を発表しました。国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、歴史学者・ルトワックの著作から日本政府に関する分析を引用、「深刻な高齢化が引き起こす問題」と「第四次で初めて少子化問題をトップ事項に掲げた安倍内閣の狙い」の類似性を解き明かしています。

安倍談話、政策の【正しい】優先順位

第4次内閣が発足した安倍総理が談話を出しました。どんな内容だったのでしょうか?全文を見てみましょう。

来年は、皇位の継承という歴史の大きな節目を迎えます。その直後には、日本が初めて議長国を務めるG20(20カ国・地域)サミット、さらに翌年は、東京オリンピック、パラリンピックが開催され、世界中の注目が日本に集まります。

 

日本がまさに歴史の大きな転換点を迎える中で、今こそ、未来を見据えて、平成の、その先の時代を切り拓く時です。

 

国難とも呼ぶべき少子高齢化に真正面から立ち向かい、一億総活躍の新たな国づくりを推し進めます。未来を担う子供たち、子育て世代に大胆に投資するとともに、高齢者の皆さまがいくつになっても活躍できる社会を実現することで、全ての世代が安心できる社会保障制度へと改革を行ってまいります。

 

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)や欧州との経済連携協定をはじめ、新しい時代の世界のルールづくりを進めます。激動する国際情勢の中で、北朝鮮問題をはじめとする諸課題を解決し、わが国がリーダーシップを発揮して、新しい時代のアジア太平洋の平和と繁栄の礎を築き上げてまいります。

 

希望にあふれ、誇りある日本を創り上げ、次世代に引き渡すため、内閣一丸となって、政策の実行に邁進する決意です。

 

安倍内閣の新たな取組に、国民の皆さまのご理解とご協力を改めてお願いいたします。

内容を見てみましょう。まず、来年は、

  • 天皇陛下が陛下が退位され、皇太子さまが即位される
  • 日本が議長国を務めるG20サミットが開かれる

再来年は、

  • 東京オリンピック、パラリンピックが開催される

それで、日本が世界の注目を集めると。

総理は、いいます。

日本がまさに歴史の大きな転換点を迎える中で、今こそ、未来を見据えて、平成の、その先の時代を切り拓く時です。

平成が終わる…。まさに歴史の大きな転換点です。

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