地面師はグループで行動するが、集散する
国内で確認する限り(私が知る限り)国内には有名な地面師グループは6つほどある。一部は暴力団の資金源となっていたり、なりすまされた所有者が謎の死を遂げているものもある。
そして、この地面師は逮捕されることはあるが、起訴されることは少ない上、起訴されても、しばらくすると社会復帰し、また詐欺をやる。刑期は形骸化し、反省どころか犯罪人脈を深めて出所するというきらいもある。ブラックマーケットや闇資金との繋がりも深く、一度だまし取られるとその金の行方は、必ずどこかで現金化されて、消え失せてしまうのだ。
ただ、こうした金が闇金の資金源となったり、資金洗浄されてどこかに別名目でプールされていたり、次の詐欺の資金源となったりする。
また一方で、なりすましをやった地面師は逮捕起訴されるリスクが高いが、この積水ハウス55億円地面師詐欺事件のように、ど素人が手配されるということも起きた。つまりは、ちょっとした儲け話のつもりが、犯罪に手を染めてしまうというわかりやすい罠は、どこにでも転がっているということなのだ。
知らぬ儲け話には手を出さない。これに限るのだが、法改正、民間取引についてのチェック機関の設立など、各所に渡る総合的な整備が必要だろう。
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image by: MAG2 NEWS