仕事も、単純作業を任されているうちは、優先順位付け・進捗状況の把握・フレキシブルな判断など不可欠なスキルはいつまでたっても身につきません。これは家事力とて同じこと。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、家事力の本質は何か、身に付けるために大切なことは何かについて論じています。
初めから終わりまで
さて、本日は勇気の要る(?)お話。
いつも書いていることではありますが、家事は家庭内の
- みんなで少しずつ
分担すれば、ラクに終わります。ひとりひとりの分担が少ないので、苦痛にならないしなにより他の人がカバーすることも可能になりますから。
…という、疑う余地のない合理的なお話が、徐々に日本の家庭にも浸透しつつあるようです。いや、実に喜ばしい。
これからは、マジで家事ができない人は婚活市場でも生活市場でも淘汰されると思いますよ。これから育っていく子供はもちろんですが、これからシニアになる世代も同じことです。人生が長くなっているのに、生活を誰かに頼らなきゃならないっていうのは切ないですから。
じゃ、家族に家事を学ばせるにはどうしたらいいのか。
いろいろやり方はあると思うんです。思うんですが、私のオススメは、コレ
- ひとつの家事を初めから終わりまで
やらせることです。
- 朝ご飯を用意する
- タオルを洗濯する
- 服のクリーニングを管理する
- お風呂を掃除も湯を張るのもやる
- リビングの片付けをする
- 子供の宿題を見る
なんでもいいんですが、ヒトツの家事の始まりから計画をさせやるタイミングも完成もやる頻度も
- すべて一任
するんです。家事を学ぶときに、よくあるのが「一部を分担する」ことです。
- お茶碗とおはしを並べる
- 洗濯ものをたたむ(だけ)
- お風呂の湯を張る
- ゴミ袋をゴミ捨て場に持って行く(だけ)
…ま、これも本当に初めの初め、チョー入門ならいいんですよ。これが許されるのは、多分小学校くらいまでですね。
だけど、これだとその「部分」しかできるようになりません。その工程の前段階や後段階は、未経験のままです。だからどうしてもいつかは
- 全部を一任
してみないと、家事はできるようにならないんですよ。
ただ、一任するのは、すごく大変なんですよね。いや、やらせる側のことですよ。そりゃもちろんやらされる側は、初めてなんですから大変です。でも、やらせる側は
- 怠けて投げ出さないか?
- 間に合うのか?
- まともにできるのか?
が不安なんじゃないでしょうか。