積水ハウス55億地面師事件で知る、数字しか見ない「会社の自殺」

 

そういえば、積水ハウスは、今年初めに「トップ人事をめぐりすったもんだがありましたよね。

2月1日付で会長を退いた和田勇取締役相談役は「事実上の解任」で、件の詐欺事件を発端とした経営陣の対立が背景にあると報道されたのです。

和田氏は1998年に代表権取締役社長に就任。当時、積水ハウスは20年以上業界トップに君臨。ところが和田氏が就任して4年後にダイワハウスに抜かれ徹底的な実力主義に舵をきったとされています。

そういった組織の方針に問題はなかったのか?今回のような詐欺にまんまとひっかかる組織風土の引き金になってはいないのか?

いずれにせよ、不適切融資で問題になったスルガ銀行しかり、積水ハウスしかり。高く評価されていた企業の「事件」は至極残念です。

そして、そこには現場社員を追い詰める権力者の姿が垣間見える。経営者が「働いているのは人である」という当たり前を忘れ、「数字しか見なくなったとき、「会社の自殺が進んでいくのです。

image by: MAG2 NEWS

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※『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』(2018年11月7日号)より一部抜粋

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