片山、桜田に続く地雷。平井大臣「黒い交際」とTVメディアの忖度

arata20181129
 

片山さつき地方創生相、桜田義孝五輪相と初入閣組の「お騒がせぶり」ばかりが目立つ第4次安倍改造内閣ですが、もう一名、やはり初入閣の平井卓也科学技術担当相に対しても「疑惑」が持ち上がっています。しかしながらテレビでその疑惑が報じられることはほとんどありません。一体なぜなのでしょうか。元全国紙社会部記者の新 恭さんは、自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で、その理由を推測するとともに、地方メディアと政治のあり方について考察しています。

7期目にして初入閣、平井大臣に降り注ぐ疑惑の火の粉

次から次へと出てくる新米大臣のボロ。片山さつき地方創生相はカネと人間性、桜田義孝五輪相はトンチンカンな答弁で資質に大いなる疑問符がついた。

西日本放送と四国新聞を牛耳る香川のメディア王「平井家」の三代目、平井卓也科学技術担当相もまた、いつ炸裂するかわからない安倍内閣の地雷になりつつある。

大臣経験者だった祖父・平井太郎父・卓志の亡き後、一族の期待を一身に集め、衆院7期目にして、ようやく入閣の夢を叶えたとたん、メディア多社から疑惑追及の火の粉が降り注いできたのだ。

平井卓也科学技術担当相が代表の自民党香川県第1選挙区支部が、北陸新幹線の関連工事で談合したとして2014年に国土交通省から指名停止処分を受けた空調工事大手ダイダンから、12万円の献金を受け取っていたことが政治資金収支報告書で分かった。
(10月20日 共同通信)

平井卓也・科学技術担当相が、昨秋の衆院選に伴う選挙運動費用収支報告書に、宛名のない領収書61枚、計約700万円分を添付していたことが毎日新聞の取材で分かった。うち27枚はただし書きも空欄だった。…専門家は「支出主体や使途が分からないものは領収書と言えず、公職選挙法に抵触する」と指摘している。
(11月15日 毎日新聞)

このほか、平井氏の息子の不祥事をネタにしたデイリー新潮の記事もあった。

だが、国会で平井氏の疑惑が取り上げられたのは、筆者の知る限り、11月15日の参院内閣委員会における杉尾秀哉議員のただ一度の質疑のみである。

そのためかどうか、地方のメディア王に遠慮しているのではと思うほど、テレビの話題にはなっていない。片山、桜田両氏の“華々しさ”にくらべると寂しいかぎりだ。

平井氏の背後には地方メディアと政治のあり方という問題が広がっている。

かつて香川県高松市で、「平井太郎」の名を知らない大人はまずいなかった。地元政財界に君臨するいわばドンだ。参院議員で、岸内閣の郵政大臣をつとめた。卓也はその孫である。

平井太郎氏は西日本放送を創設し四国新聞のオーナー社長にもなったが、その半面、地元の暴力団親和会の初代会長細谷勝彦氏とも親交を深めた。交流の場は主として、平井氏が実弟に経営させていたキャバレーだった。

細谷組長は1987年に創業した建設会社の社長としての顔も併せ持ち、平井氏ら地元政財界とのつながりもあって、社業を発展させた。今は城北建設という名称になっている同社は、香川県の指名業者として公共事業に参入し、スーパーゼネコンからも退職者を受け入れる有力企業にのしあがっている。

なぜ、昔のことを書くかというと、細谷組長の実子、細谷芳久氏が社長をつとめる同社と、平井太郎氏の孫である卓也氏との関係がいまでも続いているからである。

平井卓也氏を代表とする自民党香川県第一選挙区支部の政治資金収支報告書によってその事実を知ることができる。平成26年、27年、28年分の報告書に、それぞれ24万円が城北建設から献金された記載がある。

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