なぜ、販売員が次々変わるお店はちっとも売上が上がらないのか?

 

目標を達成する

いえ、言い換えれば、ここだけの問題です。そこで、お尋ねします。あなたは、販売スタッフに対して目標数値を確認しているでしょうか。確認をしていなければ、目標が達成できない責任はあなたにあります。

この販売スタッフは、決して能力が低いわけではありません。接客技術も商品知識も十分にあります。それなのに販売目標が達成できないはずがありません。本当の原因は経営者のあなたの中にあるのではないでしょうか。あなた自身が目標達成意欲を強く持っていないのではないかと思うのです。

もしかしたら、数字のことをやかましく言うとスタッフに嫌がられると思っているのかもしれません。決してそんなことはありません。目標数値が達成できないのは、目標を達成することの大切さがしっかりと伝わっていないからです。

また、目標を達成する方法をうまく引き出していないからです。目標を達成せよと指示するだけではいけません。目標が達成できていない具体的な原因をスタッフと一緒に探すことです。例えば「昨年は売れていたデザインのウエアが今年は売れていない」とか「○○ブランドのキャンペーンの効果が出ていない」とか。

その原因が分かれば、販売スタッフと一緒に対策を考えます。「○○ブランドの動きが良さそうなので、商品を追加する」とか、「キャンペーンの告知がお客様に十分ではなさそうなので、特典付きDMを出して来店を促す」とか。

考えた対策がすべてうまく行くとは限りませんが、一緒に考えて実行することで目標の数字と達成度が確認できます。こうした作業を日常的に行っていけば、販売スタッフの意識も変わってくるはずです。そして、何よりもあなた自身の意識が強くなっていきます。

いずれにしても、かけがえのない販売スタッフです。目標達成にも大きな力を発揮してもらいましょう。

■今日のツボ■

  • 販売スタッフはお店にとってかけがえの無い戦力である
  • 販売スタッフを成長させるのが経営者の役目である
  • 販売スタッフが意識をすれば、販売目標は達成できる

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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