役者は誰?
「歴史は繰り返す」といいます。しかし、80年前の戦争、初期の主役はイギリスとドイツでした。ところが今、イギリスとドイツは戦争していません。確かにEU離脱問題でもめていますが、争いは文化的です。ですから主人公は、「移動した」といえるでしょう。
1929年も2008年も、「アメリカ発」で危機が起こりました。1929年、世界恐慌の影響をまったく受けなかった国、比較的迅速に危機を脱出した国がありました。まったく影響を受けなかったのはソ連です。迅速に危機を脱出したのはナチス・ドイツです。
08年、100年に一度の大不況でも、プラス成長をつづけた大国が二つありました。一つは中国で、もう一国はインドです。中国は、危機後も9~10%の成長をつづけていた。皆さんご存知ですね。ですから、今回は、
- アメリカ=イギリスの役割
- 中国=ドイツの役割
なのではないでしょうか?ナチスドイツといえばユダヤ人大虐殺ですね。今中国は、「ウイグル人100万人を捕まえて強制収容所にとじこめている」と非難されています。
今後の予定(?)
歴史は80年(79年)で繰り返しているという仮定で、未来を想像してみましょう。どうなるのでしょうか?皆さんご存知のように1945年に第2次大戦は終わっています。79年足すと2024年ですね。この年あたりに中国は没落し、強制的に民主化されるのでしょうか???
現状、全然ありえないシナリオに思えます。しかし、思いだしてください。1985年にゴルバチョフが書記長になったとき、「6年後の1991年にソ連は崩壊する」と考えた人はいるでしょうか(中には、ラビ・バトラさん、エマニュエル・トッドさん、小室直樹さんなど、ソ連崩壊を予言したはいたが…)?こう考えると、「6年後に何が起こるかなんて、わからない」のです。「80年周期説」によれば、「2024~2025年頃から、新しい世界秩序が出てくる」といえるでしょう。